「ジョッキーと馬」
最近、視聴したYouTubeの動画で、ある臨床心理士の方が心の中にはジョッキーと馬がいて、自分の行動や思考に影響を与えていると言っていた。
ジョッキーも馬も本当の自分であると言うこと。
イメージとすると、ジョッキーが馬を乗りこなしている、と言った感じである。
暴れ馬の場合、ジョッキーは苦戦する。
すると、その余波が周りの人に影響を与える(周りの人が大変な状態となる)。
社長など上に立つ人が多いという。
逆に言うと、抑えきれない程のバイタリティーにあふれているとも言えるかもしれない。
数年前に我が家で最大級の試練が押し寄せた。
その時の事を思い出す。
息子が心身ともに不調となり、これまでの生活が出来なくなった時のこと。
私の中のジョッキーと馬は、もう立ち上がれない状態だった(心底疲れ切っていた)。
現在、ゆっくり休んだ私のジョッキーと馬は元気を取り戻した。
息子のジョッキーと馬も十分休めた。
そして、息子のジョッキーはまだ弱々しいけれど、馬にまたがっている。
それぞれの試練を乗り越え、私たちはまた動き出せるようになった。
ジョッキーはいつも理想を追いかける。
だから夢に近づけるのだし、目的が実現する。
勇気を出させるのも、ここぞという時にジョッキーが鞭を振るうからだし、新しい世界が開かれ、新たなステージに上がれるのもジョッキーのお陰かもしれない。
でも、それは馬が十分元気があっての話だ。
膝をつきそうな状態の馬にいくら鞭を振るっても、馬は動かない。
動けないのだ。
時には馬が快適に走れるように、栄養を与え、しっかり休ませなければいけない。
十分に休めたら、きっと自然と動き出せる。
また未来に向かって行かれる。