最近、私は湯船に浸かったまま寝てしまうことがある。
入る前まではしっかりと目が開いているのに、湯船に浸かると、途端に睡魔に襲われる。
考えてみると、最近、次男と一緒に入っていない。
3ヶ月前まで、私がお風呂に入っていると必ず次男も入ってきた。
一人で入るのが怖いという理由といっぱいお話ができるという理由だった。
次男はとってもおしゃべりで、一緒に入るとひたすら話している。
学校での出来事、習い事のこと、祖父母とのやりとりなど、話が尽きない。
それが3ヶ月くらい前から、一緒に入ろうとしなくなった。
誘っても「一人で大丈夫。」と返事が返ってくる。
そもそもあれほど止まらなかったおしゃべりが、随分と落ち着いてしまった。
これは成長なのか?!
一人で入るお風呂は何とも暇で、ついウトウトと眠くなってしまう。
ふと浴室にある小さな出窓に目をやる。
次男が遊んでいたおもちゃが置かれている。
片付けなければいけないと思いつつ、また遊ぶのではないかと片付けられずにいたおもちゃたち。
ゾウのジョウロや紐を引っ張ると手足がバタバタと回転して前に進むカメ。
たくさんのスーパーボール、水鉄砲など。
幼い頃はお風呂嫌いだった次男を何とかおもちゃで釣ってお風呂へ誘導したものだ。
つい最近まで遊んでいたのに、半年ほど前から遊ばれることなく、そのままそこにただ置き物のように置かれている。
片付けよう!
ようやく片付ける気になった私はずっとそのままにしていたおもちゃを片付けた。
空間が生まれた殺風景なその場所に目をやると少し淋しい気持ちがした。
こうやって、少しずつ子供たちは離れていくのかな。
兄の体調が悪かった時は私自身も余裕がなく、「早く大きくなってくれ!」といつも願っていた。
今はゆっくり成長して欲しいなんて随分身勝手なものだと思う。
浴室の白い出窓から消えたおもちゃたちはとりあえず、箱にしまわれた。
次男をお風呂好きにしてくれて
ありがとう。