2週間ほど休養していた長男が少しずつ回復してきました。
メンタルの疲れで、眠れず、起きれず、「疲れた」を連発していた彼。
母も父も祖父母も(弟も)心配しながら、しばらく様子を伺っていました。
「疲れた」はサイン。
中学校の時、学校に行かれなくなる前にずっと口にしていた言葉。
真面目な長男は、
「行かなきゃいけない。」
「やらなきゃいけない。」
「こうでなきゃいけない。」
中学生の頃、彼はその言葉に縛られて身動きが取れなくなってしまいました。
等身大の自分と理想の自分とのギャップ。
不安定な思春期と時間に追われる勉強と部活。
そこに、他の子より感じやすい性格と発達特性。
真面目な子は自分で分かっています。
口うるさく言わなくてもちゃんと。
でも、その子のペースがあって、すぐに出来なかったりする。
周りの人よりちょっと到達するのに時間がかかったりする。
そういう事を母がちゃんと理解したのは長男が体調を崩してからのことでした。
理解してからは、ずいぶんお互いが楽に付き合えるようになったと思います。
浮上してきた彼はまた少しずつバイトを始めました。
いつもの笑顔も戻ってきています。
自己理解を深め、自分自身でもメンタルケアの方法を身につけようとしています。
また、バイトの合間に畑で作業もできそうです。
今年は祖父と一緒に、畑で野菜を育てています。
種を蒔いたり、マルチを張ったり、苗を植えたり、収穫したり。
祖父と土に触れながら、時間に追われない作業は心地よいようです。
採れた野菜は社員や近所の人、仲のいい知人に配ります。
近所の直売所に初出荷もしました。
自分の育てた野菜が誰かに喜ばれる。
そして、わずかながらでも、それが売れて、お金になる。
これまでにない経験です。
初めてのことが苦手な彼ですが、これからたくさんの経験をして、たくさんの引き出しを持って、たくさんのパターンを習得できたら、少しずつ初めてのことが減っていきます。
とりあえず、見守る母です。
そして、いつも伴走してくれる祖父に感謝!