仕事を早めに切り上げ、家に帰る。
5人分の食事の用意が待っている。
一人暮らしの長女が帰ってきているので、我が家はさらに賑やかだ。
長女が一人暮らしを始めてもうすぐ2年が過ぎようとしている。
我が家の男たち(父、弟二人)は彼女のアパートへ理由を見つけては遊びに行く。
彼女も「疲れた」と言っては帰ってくるので、正直、離れている気がしないのだが、
それでも、帰省した姉に弟たちは、いつも以上にテンションが高い(これ以上は家が崩壊するのでやめて欲しい!)。
彼女が一人暮らしをする時、一番心配したのが朝起きられないということだった。
とにかく朝がダメ!!
半端なく弱い!!
長女の目覚まし時計は3つあるが、いずれも何故か壊れ、ただの時計となって我が家の棚に置かれている。
最後に買ってあげた目覚まし時計はパッケージに大きく
「最強!!」と書かれていた。確かにそのいでたちは他の時計と違い、大きなリンが付いていて「最強」と言わんばかりであった。
よし、これだ!!
これなら起きるであろう!!
その願望は2日で打ち砕かれた。
その目覚まし時計をもってしても、寝ている彼女の耳にその音を鳴り響かすことはなかった。
いや、下にいても分かるくらいの大きな音で鳴ってはいたのだが、何故か彼女に耳には届かなかったのだ。
ちなみに我が家の男たちも誰一人として起きないため、結局、私が階段を駆け上がり、「最強とやらの目覚まし時計」を止め、彼女を起こすという毎日であった。
どうして起きない??娘よ!!
一人暮らしの今、彼女は一人で起きている。
確か、昨年は遅刻しなかったと喜んで話していた。
今回、帰省して彼女は言った。
「お母さん、一人暮らしに慣れてきたら、また起きれなくなってきた」と・・・。
(実際、寝坊して同じ先生の授業を続けて2回遅刻してしまったらしい。)
恐怖の一言である。
母はもうモーニングコールできないよーー!!
(心の中の叫び)
頑張れ、娘よ!!
とりあえずは、休みなので、起こさず寝かせておこうと心に決めた母でした。