子供が過剰適応(自分の本来の欲望や願望を押し殺して、周りに合わせている状態)をしている場合、環境の変化などから適応できなくなると、頭痛や腹痛といった身体的な不調あるいは不眠やうつ病などのメンタルの不調となって現れることがある。
「疲れた」がサイン
長男も過剰適応をしていた。
中学に入ってしばらくすると、よく「疲れた」と言うようになった。
休みの日に誘っても出かけようとしない。
今思えば、体調を崩す前のサインだったと思う。
過剰適応の末、自律神経の症状が体に現れて学校を休むようになった。
私がサインを見逃してしまった結果だった。
長男の場合、環境を整える事と周りの人に理解してもらう事が大切だった。
徐々に長男は元気を取り戻した。
居心地の良さや安心感は子供にとってベースとなる。
そのベースがあれば、子供は経験を積みながら、学んでいくことができる。
わが子を通して一番感じたことである。
長男は辛い時期を乗り越え、日々成長している。
彼の考え方や行動は以前に比べ、柔らかくなった。
自分中心から他人目線へと変化(成長)している。
高校を卒業すると、環境はまたガラリと変わり、ライフステージが一つ上がる。
自己理解を深めてきているこの頃、長男がどのように進んでいくのかゆっくり見守っていきたい。