hanasakuchildのブログ

おとぼけママのハッピーブログ

バスを降りてからの自然観察

小学校のスクールバスが会社の前を通り過ぎていく。

100mくらい先にあるバス停で子供たちが数名降りるのが見えた。

あの中にうちの次男はいるだろうか?

 

いつもは会社の近くのバス停ではなく、その二つ先の家の近くのバス停で降りる次男。

「今日はおばあちゃん達が出掛けているから必ず会社の近くのバス停で降りてね!」と何度も念を押しておいた。

しかし、忘れん坊の彼は果たして降りたのだろうか・・・?

 

バスはちょうど会社の前を通り過ぎて行くので、次男が気づくように「ここで降りて!」とアピールするために、私は会社の前でバスを待っていた。

 

会社の前を通り過ぎたバスが近くのバス停で停まり、続々と子供たちが降りる。

子供たちは一列に並び、まっすぐ列になって道の端を歩いて来た。

中には、土手に飛び乗り、道に下り、また土手に飛び乗り、道に下りを繰り返している落ち着きのない子もいた。

 

「女子には理解できない無駄な動き、いやいや、不思議な行動をとる男子」

幼い頃から疑問であったが、男の子を二人育ててみて、それが男の子だと言うことがよくわかった。

しばらく遠くから観察していると、その一番落ち着きのない子が我が子だと気づいた。

 

2年生までは会社の近くでバスを降りていた次男。

バス停から会社までのたかだか100mくらいの道を30分以上もかけて帰ってくる。

心配になりバス停で待つことにした私はようやくその理由がわかった。

次男はバスを降りると、まず土手を登っていく。

道に沿って2m程高くなっているその土手を駆け上がるように登るとその先には一面の田園風景が広がっている。

そこはまさに次男の自然観察の場所であった。

 

田んぼに水が入ると、彼のテンションが上がる。

田んぼを覗き込む姿は何とも言えないくらい眩しく輝いていた。

おたまじゃくし、アメンボ、ゲンゴロウホウネンエビなどの生物が生命力たっぷりに生きている世界に魅せられ、次男はそこから動かなくなる。実際には田んぼの畦をグルグル回りながら、田んぼから動かなくなる。

 

4年生になった今は早く家に帰りたくて、会社の近くのバス停で降りなくなってしまった。家に帰るとマンガを読み始める。子供の興味は変わっていく。

その時、その時にしっかり興味あるものにハマりながら、その興味の幅を広げたり、掘り下げたりして育っていくのだと思うが、どこか少し淋しい気持ちもする。

自然観察は私によっても仕事の合間に子供と触れ合えるリフレッシュタイムだったのだと思う。

 

私に気づくと慌てて真っ直ぐ歩き出した次男。

「車道に出たら危ない。」と注意されることを察知したのだろう・・・。