hanasakuchildのブログ

おとぼけママのハッピーブログ

学生時代に戻った夜


同級会があり、久々に旧友達と再会した。

8年ぶりの再開だった。

小学校からあるいは幼稚園時代からの付き合いのため、お互いに気心知れた仲。

暫くぶりに会った旧友達は顔やスタイルこそ変わったが、人柄はあの頃のまま変わらず、ただ時間だけがタイムスリップしたような感覚であった。

 

クラスでイケメンの彼は2年前に再婚していたし、いわゆるマドンナ的な彼女はあの頃と同様に綺麗でみんなの輪の中心にいた。

やんちゃばかりしていた彼は2人も孫がいて、デレーっとした顔で「孫は可愛いぞ」と言ってワイルドなおじいちゃんになっていた。

クラスで一際ひょうきん者だった彼はやっぱり三枚目を維持していて、時々突っ込んだり面白い話を振ったりしながら笑いを取っていた。

 

未婚の人、結婚している人、離婚した人。

子供がいる人、いない人。

地元にいる人、県外に住んでいる人。

みんないろんな人生を歩んでいる。

悩みも人それぞれだ。

 

一人だけ気になっていた人がいた。

前回の同級会の時に、彼は離婚した直後で体も壊し、精神的に参っていた。

彼は私のところに来て、「最近どう?」と話かけてくれた。

どうも、前回、私は私で自分の悩みを彼に話していたらしい。

彼は「心配していた」と言ってくれた。

「幸せそうでよかった。」と近況を報告し合い、お互いに安心しあった。

 

今回は4年間お世話になった先生も来てくださった。

あの時、先生はちょうど私たちの年だった。

昔のことだから、厳しくて、居眠りしているとチョークが飛んできた。

先生と痛みを分かち合おうと言って先生はゲンコツの代わりに頭突きをした(ほとんど男子だったが)。

椅子の上での正座もあったし、廊下で立たされることもあった。

教育現場で今は見なくなった光景。

だけど、子供たちひとりひとりに寄り添って、大切に向き合ってくれた先生。

その時一番怒られていた男子達がいつも同級会に参加して先生を取り囲んでいる。

そのことはどんな言葉以上に先生との関係性を象徴している。

 

先生の挨拶は辿々しく、少し弱々しくなったように感じた。

でも、みんなをずっと見守っているような表情だった。

先生は今でも私たちの先生だった。

4年間という長い時間を共に過ごした先生。

いつまでもお元気でいてほしい。

 

帰り際、おじいちゃんになっていた彼が言った。

「お前は優等生だったから何となく近寄れなかった。」

「え?全然だよ。私すっごいおとぼけだよ。」と放った私に後ろから

「お前は昔からとぼけてたよな!」と別の男子からのツッコミ。

…良くご存知で…。

 

この同級会、今回の幹事がずっと毎年やってくれることになった。彼は「俺が生きている限り、やるから!!」と言ってくれた。

「みんな段々に抜けていくと思うけれど」…なんて言わなくてもいい前置きもあったが、出られる時はまたみんなの顔を見に参加したいと思う。