子供がクラスメイトの愚痴をこぼした時、どのように対応したらよいか迷うことがある。
次男は結構、好き嫌いがはっきりしている。
好きな人は自分に害を及ぼさない人。
嫌いな人は自分に害を及ぼす人。
どうも基準はそんなところらしい。
謝っても許してくれない人、大きな声を出して騒ぐ人、意地悪してくる人は嫌い。
穏やかな人、優しい人、静かな人は好き。
「みんなと仲良くしなさい」
子供たちにそう伝えていたが、果たしてそれは正解なのか?
この頃、次男を見ていて疑問に思う。
そんなに言わなくても…と思うほど、クラスメイトに対して感情をあらわにする次男。
最近は自分の気持ちをちゃんと言葉にできる彼が少しうらやましくさえ思う。
自分だって、みんなと仲良くなんて出来なかった。
仲良くできないことがいけないことのように感じていた時期もある。
大人になった今はたくさんの逃げ道がある。
苦手な人とは関わらなくても生活できる。
子供の世界とは比べ物にならない広い世界で生きているのだ。
子供の狭い世界で「皆と仲良くする」という言葉は、誰かを傷つけない代わりに自分を傷つけることもあるのではないかと思う。
嫌いや苦手という感情は持っても良いと思う。
感情が収まらなかったら、聞いてくれる家族に話したっていい。
本当の気持ちを抑え込まず、発散させることで何とかその世界を受け入れていけるのだから。
「人の振り見てわが振り直せ」
自分が嫌だなと思ったら、自分はしなければよい。
自分に置き換えて考え、知恵をつける手掛かりにする。
そう思いながら生活していると嫌いな人でも苦手な人でも実はあまり気にならなくなる。
大人になると自分をごまかすのも問題をすり替えのも多少はうまくなるのかもしれない・・・。