久しぶりにカラッと晴れて気持ちのいい天気。
今日、高三の長男は中学の同級会へ出かけた。
彼は中学1年の終わりから体調を崩し、休む事が多かった。それなのに、黒歴史にならず、みんなに会いに行かれるのは、当時の担任の先生と変わらず優しかったクラスメイトのおかげだと思う。
「給食だけでもおいで」と先生は誘ってくれた。クラスに入りにくいと言った長男の為に仲の良い友人を連れて家まで迎えに来てくれた。学校から家までは車で2分の距離。それでも毎回となれば大変だったに違いない。
先生は家にも頻回に顔を見に来てくれて、いつも大量の漫画を貸してくれた。
漫画に集中する事で少しずつ元気を取り戻した長男。
先生には感謝してもしきれない。
もうすぐ高校の卒業式。
正直なところ、高校も最後まで通えるか心配したが、そちらも高校の先生が親身になってくれて、3年間無理なく過ごせた。
長男はよく「僕は恵まれている」と言う。
大変な時期を乗り越えながらも、そういう心境になれたのは、彼の周りに沢山の温かい人達がいたからだと思う。
先生やクラスメイトとはある時期だけ一緒に過ごすだけかもしれないが、実はその先も何かある度に良くも悪くも思い出す存在だと思う。
会いたいとか自分の成長をみてもらいたいと思える人に出会えたことは長男の財産になっている。その出会いを大切にして欲しいと思う。
自分だけでは生きられない。時には誰かの力を借りて、生きていく。
それでもいいのだと思えるようになれば、少し気持ちが楽になる。
そして、いつか自分の存在も誰かの力になれたとしたら、最高だと思う。
彼が同級会で話に花を咲かせている間、私も彼の同級生のママと立ち話をしていた。当時、私もまた同級生のお母さん達に救われていた。辛すぎて話ができない時もあったが、無理に色々聞き出すことはせず、さりげなく心配してくれていた。
子供を通して自分の世界が広がったことに、またそのつながりによって救われたことに今は感謝しかない。