この頃の私はいつもピリピリしている。
断言できる。
まるで雷鼓を背負った雷のようだ。
私は小さい頃からあまり怒らない子だった。
クラスの中で誕生日が早かったこともあってか、自分で言うのもなんだが、少し大人びた存在だった。
大抵の出来事も、大抵の人も受け入れられた。
それが結婚したとたんに私は自分の心の狭さ?に気づく。
心の狭さというよりここから先は無理といった限界に気づく。
旦那だけは私の理解を超える人物だった。
これまでも小爆発は何度かあった。
爆発後、彼は少し変わる。
しかし、1日、いやいや半日たてばまた元通り。
それの繰り返しだった。
要するに怒られたからやる、ただそれだけなのだ。
結果として怒られなければやらない。
その必要性がないと考えている。
子供のことに関しても、大事な話をしようとするとすぐに逃げる。
彼は共感とか共有とか「共に」と言う事が難しいことが分かった。
理屈で考えようとした時期もあった。
男性の脳と女性の脳は違う構造だからとか。
育った環境が違うのだからとか。
でも、いつからか、その努力も必要なくなった。
これが彼の中での精一杯なのだと彼を理解したからだ(それ以上の落とし所が見つからなかった)。
それが、ここ最近は、彼のちょっとした事でピキッとなり、一言、二言…三言。
この感情はおかしい。
しかも彼にだけ向かっている。
2か月くらい前までは仲の良い夫婦かも?なんて思っていたのだから不思議だ。
ふと、この感情の原因を考えてみた。
思い当たるのは2か月前、久しぶりに私は体調を崩し、2日程寝込んだ。
私はたいして健康に気を付けているわけではないが、風邪をほとんど引かない。
それが久しぶりのダウン。
旦那がご飯を近くのコンビニで買って来てくれたのだが、翌々日、起きてリビングに行くと凄まじい光景が広がっていた。
飲んだビールはリビングのテーブルに。
食べたお弁当はダイニングのテーブルに。
脱いだ服は散らかり、使った食器は洗われる事なく、2日分がそのまま置かれていたのだ。
「片付ける人がダウンしているんだから代わりに誰かやろうよ!」
と私は叫んだ。
男性群は誰一人として答えず、私の独り言になった。
その光景はまるで私のお仕事と言わんばかりにそこに広がっていた。
そこで私は気づいた。
子供の教育もさることながら旦那の教育も怠ってきたということに。
言い続けることに疲れ、「まあ、私がやればいいか」と概ね私が担ってきた家事と子育て。
人生の半分以上を生きてきて、今後どうなるか分からない。
もし、私が倒れたりしたらどうするのだろう。
そんな焦りと怒りが複雑に絡み合い、イライラが起こっているのではないかと分析してみた。
そしてこの突如として現れた怒りの感情は、更年期のせいでもあるかもしれない。
むりやり更年期のカテゴリーにぶち込んでしまったのだが、ネットで調べると、怒りっぽいとかイライラしたりは初期の認知症なんて、恐ろしいワードも出て来る。
とりあえず、食生活に気を付けて、夜はネットから離れよう、そしてしっかり睡眠をとろう、そんな結論に達した。
私の感情は私のものだ。
誰かに振り回されたくない。
ここまで来たら、この先も心豊かに過ごしたい。
健康第一。
いい加減、この口閉じよう!